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小池 俊介

Syunsuke Koike

PROFILE

1979年生まれ、神奈川県出身。学業卒業後、金融機関にて融資・格付・融資営業ほか、創業・事業再生支援等に従事。2017年に退職後、沖縄県産業振興公社のコーディネーターとして沖縄発のスタートアップ企業支援に従事。現在、株式会社フォレストファーム取締役、株式会社drivest代表取締役、神奈川県よろず支援拠点コーディネーター。中小企業診断士。得意分野は、創業・新事業開発・補助金支援。

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これまでの経歴について教えてください。

学業卒業後、地元の信用金庫に入庫し、融資・格付・融資営業ほか、創業・事業再生支援等に携わっていました。学生時代、さまざまな産業を知れるのではと考え金融論のゼミに入りましたが、次第にリアルな仕事にも触れてみたいと思うようになり信用金庫への就職を志望しました。

 

15年勤めた信用金庫を退職後、2017年に中小企業診断士として独立。同年より沖縄県産業振興公社のコーディネーターとして、沖縄発のスタートアップ企業を作ろうという沖縄県のプロジェクトに従事しました。その後、2019年より神奈川県よろず支援拠点のコーディネーターとして、中小企業・小規模事業者を対象とした経営相談に乗っています。年間およそ200社を担当していますので、これまでの相談件数は延べ1,000社程度になります。

 

そして、2020年に私自身が代表を務める株式会社drivestを設立、2021年に当社代表取締役の森と共に、株式会社フォレストファームを設立しました。余談ですが、中小企業診断士の資格取得のために通っていたスクールの講師が森で、こうして今一緒に仕事をしているのは不思議な気分です。

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中小企業診断士になった経緯を教えてください。

中小企業支援の必要性を感じたのは、信用金庫入庫2年目の頃。当時、融資係を担当していましたが、返済ができず条件変更を繰り返すお客さまが多く、根本的な経営改善のサポートが必要ではと考えました。その頃から企業支援についての勉強を始め、信用金庫在職中の2011年に中小企業診断士の資格を取得しました。

 

その後、地域経済の活性化や金融の円滑化のため、顧客企業の経営改善に向けた取組みを支援していくことが金融機関に求められるようになり、信用金庫にもサポート部が発足。サポート部の立ち上げ当初から携わっていましたので、中小企業をサポートする仕事を始めてから、かれこれ10年以上が経ちます。

 

中小企業診断士は、経営診断や経営に関する助言を行うだけではなく、行政や金融機関を繋ぐパイプ役になったり、専門知識を生かして適切な支援を行ったりするなど、幅広いスキルが求められます。また、現状分析を踏まえた企業の成長戦略だけでなく、時流を捉えた戦略も必要なため、幅広い分野の知見を広げられるよう日々努力しています。

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普段はどんなお仕事をされていますか。

当社には、ITやマーケティング、営業、事業承継、人事等、さまざまな分野に精通した中小企業診断士(コンサルタント)が揃っていますので、それぞれで役割分担をしています。私自身は、創業・新事業開発・補助金支援ほか、金融機関在籍経験を生かし、資金面での支援を中心に担当しています。

 

また、経営者の相談事や悩み事に直接お応えしたり、経営幹部やプロジェクトメンバーとの会議に出席し、ファシリテートしたり意見したりすることも多いです。我々も支援のプロとして仕事をしていますので、支援先の課題が解決し、数字として結果が表れることが何よりの喜びです。リピートでご依頼いただけた時は、さらに嬉しいですね。

 

また、昨今は中小企業向けの補助金等、行政の支援策も多く出ていますが、余裕が無くて申請できない、また、情報すら届いていないことも多いようです。施策の情報や活用方法ほか、経営に役立つ情報をこのサイトのブログやYouTubeで発信していますので、是非ご覧ください。

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大切にされている指針を教えてください。

仕事をする上で大切にしている指針が2つあります。1つ目は、曹洞宗の教えである「我、つねにここにおいて切なり」という言葉です。一日一日一生懸命生きる、120%頑張る、みたいな意味です。お客さまの期待の100%を超えるために、どうすればいいかを常に意識しています。たとえば、お客さまから声がかかったらすぐに反応する、期待以上の提案ができるよう全力投球するなど、そうしたことを日々大切にしています。

 

もう1つは、「①一生懸命働け、②本を読め、③友人を大切に、④競争するな、⑤楽しいことを探せ」という、大学時代の恩師の教えです。これは、仕事のみならず、私の人生の指針にもなっています。大学生活最後のお正月に頂いた年賀状に書いてくださったのですが、今でも大切に手帳に挟んでいます。

 

我々の仕事は、会社の未来を左右するような重要案件をはじめ、中にはデリケートな相談事も多いです。経営者からの信頼を得られるか否かは、日々の生き方や人間性が非常に大切だと考えて行動しています。

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目標を教えてください。

よい商品やサービスを生み出しているのにもかかわらず、ご自身の収益は二の次という経営者は、少なくありません。具体的には、「年収1,200万円を稼ぐ社長を100人誕生させる」というのを目標に掲げています。私自身、支援側でありながら経営者という側面もありますので、当事者視点で寄り添えるよう心掛けています。

 

また、日本の全企業のうち99.7%を占めるとされる中小企業は、日本経済の基盤となっています。今後、中小企業診断士の必要性はますます高まっていくと考えていますが、若い世代の資格取得率が低いため、中小企業診断士の普及啓発にも取り組んでいきたいと考えています。私たちの発信を通じて、中小企業診断士についても知っていただく機会になればと考えています。

 

あともう1つ目標があり、私自身が心身共にボロボロだった時期に、心と体を癒してくれた場所が沖縄でした。近い将来、当社の沖縄事務所をつくり、沖縄に恩返しがしたいと考えています。

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