こんにちは!
中小企業診断士/フォレストファーム取締役の小池です。
厳しい意見が伝えられることが多い現内閣ですが評価されるべき取り組みもあり、それが令和4年度2次補正予算に計上されている、スタートアップ・ベンチャー関連への各種支援制度です。
主だった制度を挙げますと、
・ グローバルスタートアップ成長投資事業 200億円
・ 経営者保証を徴求しない新たな創業時の信用保証制度の創設 121億円
・ 創薬ベンチャーエコシステム強化事業 3,000億円
・ ディープテック・スタートアップ支援事業 1,000億円
・ 若手研究者によるスタートアップ課題解決支援事業 10億円
・ 海外における起業家等育成プログラムの実施・拠点の創設事業 76億円
などなど。
ベンチャー、スタートアップ、創業、起業のようなキーワードが入っている事業だけでこれだけのメニューが計上されていて、そのほとんどが新たに創設された制度です。
今までにない金額とメニュー数であり、スタートアップやベンチャー支援について本腰を入れて取り組もうという現政権の姿勢のあらわれではないかと思っています。(もちろん、中身がどうなのかという検証はこれから必要になりますが。)
特に私が個人的に注目しているのが、「経営者保証を徴求しない新たな創業時の信用保証制度の創設」です。作ったばかりの会社が融資を受ける際の代表者保証を求めない制度、ということです。これ、なかなかすごくないですか?
私は金融機関出身者なので、いわゆるモラルハザード(=返せなかったらしょうがないじゃん)を助長する可能性もあって、どのように創業時のリスクを判定して保証審査をするつもりなのか、是非ともお話を伺ってみたいと思っています。
この新たな保証制度の概要は、保証上限額3,500万円(!)、保証期間10年、据置期間最大3年、自己資金要件は資金計画の1/10以上という破格の内容になっています。。。
その他気になる制度としては「ディープテック・スタートアップ支援事業」で、AIやゲノム、自動運転などに関わる領域の研究開発から社会実装に対する補助金事業です。現在も続いている「ものづくり補助金」が平成24年度に鳴り物入りで計上された時の金額がおよそ1,000億円で、その規模での計上ということで国の本気度が伝わってきます。
経済産業省の令和4年度2次補正予算の内容については国からPR資料が出ています。上記を含めまして、詳細はこちらをご参照ください。
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