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小池 俊介

年商1億円企業の次のステップ 〜財務編⑤〜

更新日:2023年2月17日


こんにちは!

中小企業診断士/フォレストファーム取締役の小池です。

11月26日の投稿から少し間が空いてしまいましたが、財務編の続き、⑤ということで今回から「損益計算書」の見方について解説をしていきます。


前回まで見てきた「貸借対照表」は、決算日その日1日時点の資産と負債、純資産の状況を示すものでしたが、「損益計算書」は、決算日から決算日までの期間(通常は1年間)の収入と支出を表したものです。

今回も積み木の形で解説をしていきますが、損益計算書を積み木方式で見ると下図のようになります。

一番左側が売上高です。これは難しくないですね、会社の事業をおこなって上がる売上が記載されている部分です。この売上高の積み木から、売上原価の積み木を取ると、売上総利益という利益が残ります。売上総利益は別名「粗利(あらり)」とも言われていて、同じ意味です。

売上総利益の積み木から販管費(=これは販売費及び一般管理費の略語です)の積み木を取ると、営業利益という利益が残ります。

※売上原価、販管費の中身が気になりますよね?その解説は後ほど。まずは構造を理解しましょう。


営業利益の隣には、「営業外収支」という積み木があります。「収支」という言葉の通り、「営業外収入」と「営業外支出」という2つの項目を合計したものです。営業外収入の方は文字通り足し算、営業外支出の方は引き算、ということになります。営業利益から営業外収入と営業外支出の足し算引き算をすると、経常利益という利益が残ります。

※営業外収入、営業外支出って何か気になりますよね??これも後ほど。


経常利益の隣には今度、「特別収支」という積み木があります。これもまた「収支」という言葉の通りで、「特別収入」や「特別支出」という2つの項目を合計したものです。営業外収支と同様で、特別収入は足し算、特別支出は引き算、ということになります。経常利益から特別収入と特別支出の足し算引き算をすると、税引き前当期利益という利益が残ります。

※特別収入?特別支出??はい、これも後ほど。


税引き前利益を基準に、法人税や地方税が課されることとなり、税金分の積み木を取ると、最終的に「当期利益」という利益が残ります。

決算日から決算日までの期間に、上がった利益や諸々の費用を引いて、その期間でいくら利益が残ったのか、ということが記載されているのが「損益計算書」です。

そんなに難しくはないですよね。


厄介なのは、「○○利益」というのが沢山あることです。この色々ある「○○利益」とは何なのか。今回説明できていない部分を含めて、次回解説をしていきます。

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