【第21号】「~ECの戦い方ライブコマースって何?~」
フォレストファームの森です。こんにちは。
もりブログでは、月刊誌などに取り上げられた話題から、IT、経営、販売促進など、経営に関係するような時事を読み解く記事をお届けしています。
もりブログ第21号となる、今回は月刊ネット販売(2023年1月号)に「Z世代が拓く ライブコマースの戦い方」といったライブコマースに関する記事がありましたので、その活用法などについて語りたいと思います。
<日本のEC業界の状況>
コロナ禍の巣ごもり需要などを背景にして、好調に成長し続けているEC事業ですが、その規模は、経済産業省「令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)によると、令和3年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、20.7兆円(前年19.3兆円、前々年19.4兆円、前年比7.35%増)に拡大しています。
(出所:経済産業省「令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」)
その中身を見てみると、3大モール(楽天市場・アマゾン・ヤフーショッピング)を中心とした「モール」が市場の75%を占めていると言われていますが、最近では、仮想空間“メタバース”での買い物や、店舗受け取り型OMO(Online Merges with Offline ECサイト(オンライン)と実店舗(オフライン)を融合した顧客体験の向上を目的とするマーケティング手法)なども注目されています。これらの新たなEC手法が注目されるなか、ライブコマースも、その一端を担っています。
<ライブコマースの活用法>
皆さんは、テレビショッピング番組で商品を購入したこと人も多いと思います。有名なのは、「ジャパネットたかた」でしょうか?
わかりやすい商品説明、出演者の軽快かつ熱意の伝わるトークやお得感満載な価格設定などで、購買意欲を掻き立て、申し込ませてしまう手法は今でも人気がありますね。
ただ、テレビショッピングの限界は、やはりテレビという従来のメディア上ですので、どうしても一方方向のコミュニケーションになってしまいます。
それを、双方向コミュニケーションにしたのが、現在のライブコマースと言えます。
(参考資料:出所 月刊ネット販売 2023年1月号)
ライブコマースは、SNSなどでライブ配信をしながら視聴者と配信者がコミュニケーションできる、新しい対面型のコミュニケーションツールです。その配信の中で、購買や来店の促進を行います。ECサイトで商品を見ても、使い方や組み立て方がわからないことってありますよね。ライブコマースなら、「こういう使い方もできますか?」「そこをもう少し詳しく見せてください」と、視聴者が疑問に思ったことをコメントすることで、配信者がリアルタイムに答えることができのるが特徴です。
<ライブコマースでの向き不向き>
ライブ配信を通じて商品を購入してもらうライブコマースには、相性の良い商品群と悪い商品群は存在します。
(相性の良い商品・業界)
ライブコマースと相性が良いといわれているのは、商品の見栄えが良くトレンドの変化が速い商品だとされています。例えば、美容コスメなど使用前と使用後で効果がわかりやすく、配信映えするものが向いていますし、食料品なども相性が良いと言われています。
ライブコマースで実際に配信者が試食・試飲したうえで情報を発信することで、従来 EC ではイメージがつきづらかった味に関してのイメージを消費者に伝えることで、購買につなげられます。
(相性の悪い商品・業界)
一方、相性の悪い商品・業界も存在してしまいます。それは、「商品の効果がわかりにくく見栄えも良くない」ものといった特徴が挙げられます。
これらの特長を持つ商品としての例は、「健康食品」や「筋トレ・ダイエット食品」などが挙げられます。
ライブコマースで健康食品を紹介し、実際に配信者が試したとしても目覚ましい効果を短時間で発揮することは少ないため、視聴者の購入意欲を刺激することは難しいですし、筋トレ・ダイエット用品なども同様に、その場で効果が明らかにわかるものではなく、配信映えしにくい商品ですので、不向きだと言われています。
<ライブコマースを試してみよう>
ECサイト(オンライン販売)とライブ配信を組み合わせて、双方向なコミュニケーションを行いながら、消費者の購買につなげるという取組は、中小企業者にとっても、トライしてみる価値はあると思います。ライブコマースを支援するツールなども揃ってきていますから、ぜひ、トライしてみてください。
ご参考までに、ツールを紹介しているサイトをお知らせして、今回は終わりたいと思います。
「【2022年最新版】ライブコマースのサービスをまとめました 」https://webinabi.jp/press/21
Comments