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浦川 拓也

浦川ブログ(第16号)熱狂的な一人のファンを見つけ出せ



ビジネスを始める時に大事な考えがあります。ビジネスを始める時って0を1にしなければなりません。その時に大切な問いがあります。「なぜあなたはリスクを背負ってまでそのビジネスを始めるんですか?」という問いです。


この問いにはこう答えてください。「だって私が始めるビジネスを身もだえして、苦しいくらいに待ち望んでいる人がいるんです」このように答えられないのであれば、そのビジネスは始めるべきではありません。


仮にそう思っていたとしても、当てが外れたり予想外の障害が生まれたりするのがビジネスです。その時は間違っていたとしても絶対、この問いに答えられなければビジネスをスタートさせるべきではありません。


誰が熱狂的に喜んでくれるのか?そのサービスだったら、その商品だったら絶対お金を払う!まずはたった一人でもいいからそういう熱狂的なファンになりうる存在を見つけましょう。それがあなたのビジネスの存在意義です。100人中80人がまあまあ喜ぶ、「うーん、いいんじゃない?」みたいなビジネスはやってはいけません。100人中たった一人が熱狂的に喜ぶビジネスをやってください。


そんな一人に向けたって儲かるの?そんな狭い市場では売れたってたかが知れているのでは?そんな疑問が頭に浮かぶでしょう。


でもちょっと違うんです。100人中たった一人の熱狂君の後ろには、1000人、2000人と熱狂君予備軍が並んでいることをイメージしてください。最初の一人の熱狂君は感度がいいのです。最初の一人が熱狂的に喜んでいる姿を見て、周りの人が「面白い!」「へー変わってる!」「なんか新しいサービスだな!」「その手があったか!」と徐々に追随していきます。最初はどうしてもマニア向けにならざるを得ません。


あのAKB48だって最初はマニアが夢中になってただけだと思います。そのうちにマニアの熱狂を聞きつけたマニア予備軍がざわつきはじめ、普通の人まで巻き込んで大ヒットにつなげていったと思うんです。


テレビ番組にも頼らない、芸能事務所にも頼らない、オーディションで独自に選抜し、劇場だけでファンを熱狂させていったあのコンセプトは秀逸です。握手会に総選挙、センターという言葉もAKBが一般化させたと思います。今までにないファン参加型のアイドルはやはり100分の1だったと思います。


みなさんのサービスや商品も是非そういうものにしてください。既存の市場に参入してくる意味です。リスクを背負ってまで参入してくる意味です。似たようなものがあるのであれば参入してくる意味はありません。そういう視点でもう一度、自分自身のビジネスを考えてみてください。


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